技術情報

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当社はゴム製品を製造しています。天然ゴム・合成ゴム・シリコーンゴム等、目的や用途に合わせて様々な種類の製品を扱っており、当社で材料製造からゴム成形まで全ての工程を一元管理することで、高品質な「ものづくり」を実現しています。

ゴムとは

エラストマーと呼ばれる、常温でゴム弾性を示す高分子の1種で、エラストマーには大きく分けるとゴムと熱可塑性エラストマーの2種があります。高温時に弾性を失う熱可塑性エラストマーと違い、ゴムは高温でも使用可能という特徴があります。

一口にゴムと言っても材料や製造方法によって様々な特性を発現可能であり、中でもゴムポリマー(ポリマー)と呼ばれる、種々のゴムのベースとなる原材料を使い分けることで、大きく材料特性の方向性を定めることが可能です。
代表的なポリマー別のゴム製品の大まかな性能を下に示します。

ゴムポリマー別の性能比較

性 能 ポリマー種
NR SBR CR EPDM NBR HNBR Q U ACM FKM
機械特性
耐寒性
耐熱性
対候性
耐油性

NR天然ゴム

NBRニトリルゴム

ACMアクリルゴム

SBRスチレンブタジエンゴム

HNBR水素化ニトリルゴム

FKMフッ素ゴム

CRクロロブレンゴム

Qシリコンゴム

EPDMエチレンプロビレンゴム

Uウレタンゴム

※この表の他にも難燃性や絶縁性等の様々な特性を発現可能です。

製造工程

ゴム製品は以下のような工程で製造されます。

1ゴム材料製造工程

配合

必要な材料を計量して準備します

 

混練

材料が均一になるように混ぜ合わせます

 

カレンダー(分出し)

裁断しやすいようにシート形状で排出します

 

2加硫成形工程

裁断

材料を加硫成形しやすいサイズに裁断します

 

加硫成形

金型に充填する等で形状を定め、熱による化学反応でゴム製品が出来上がります

 

3検査・出荷工程

検査

不良品を出荷してしまわないよう全品検査します

 

出荷

材料開発

当社は、ゴム製品製造における原材料の調達からゴム材料の製造、加硫成形を経て検査・出荷まで全ての工程を一元管理することで、問題点をスムーズにフィードバックし、高品質かつスピーディにお客様のご要望に対応しています。

業界ではよく「ゴムは生き物」と呼ばれることがあるように、ゴム材料は製造途中の「ちょっとした違い」の影響をとても受けやすいため、品質の維持が非常に難しい製品の1つとされています。

そのような中、当社は材料技術力を活かしたゴム材料製造に力を入れており、耐熱性・難燃性・絶縁性等の特殊な仕様条件についても、蓄積されたノウハウを活かし、安定して高性能な材料製造を実現しています。

ゴム材料混練工程紹介

  • ゴムポリマー
  • 充填剤
  • ゴム薬品
  • オイル類
  • etc.
 

配合・計量

投 入

 

混練

55Lニーダー
混合槽内
 

カレンダー(分出し)

16intロール
シート形状で排出
 

材料検査

全Lotに対して硬度、比重、加硫度(レオメータ)を検査

 

梱包出荷

出荷形態

品質保証

下記の3ポイントで品質を担保しています。

  • 原材料の受け入れ
  • ゴム材料製造時→材料試験設備は以下の通りです(硬度計・比重計・レオメータ)
  • ゴム製品検査
硬度計
比重計
レオメータ